2021.10.23
在宅医療

いわゆる”施設”の類型について

親御さんの入居する施設を探す場合。

どのような施設を選んだらいいのか、皆目見当が付かない場合も多いと思いますのでご参考までに。

一口に施設といいますが、いくつかの種類があります。

1) 特別養護老人ホーム(特養)

 基本的には終の棲家として入居するところです。

 要介護3以上じゃないと、入居できません。

 施設に専属の嘱託医がいて、診療を担当します。

2) 介護老人保健施設(老健)

 基本的には通過施設といって、入院していた人が自宅に戻るまでの”繋ぎ”の役割を担っていますが、現状では特養のように、終の棲家になっているケースも多くみられます。

 特養と同様、嘱託医がいます。

3) グループホーム(GH)

 認知症の方が入居し、スタッフの援助の下に共同生活を営む、というコンセプトです。

 入居したお客さんではなく生活の主体となって

4) 有料老人ホーム(有料)とサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

 施設により様々な特色があり、入居にかかる費用も様々です。

ひどく大雑把で例外もありますが、1)は最も費用が安く、2)→3)→4)と費用が高い傾向があります。

1)2)の場合には嘱託医が診療を担当しますので、われわれ開業医は入居後に診療に関わることはできません。

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