2022.06.07
栄養療法

頭痛・肩こりにはまず鉄とマグネシウム

頭痛や肩こりは男性にもあるが、圧倒的に女性に多い。

それは女性が鉄不足に陥りがちだからである。

頭痛や肩こりのためにパフォーマンスが上がらないという方は多い。

慢性的なそれらに対しては、鉄とマグネシウムの補充が有効である可能性が高い。

以下にポイントを。

(1)鉄

・月経のある年齢の女性は、サプリメント等で補わなければほぼ100%、鉄不足状態にある。
・高度の鉄欠乏では貧血となる。脳をはじめとした全身の組織が低酸素状態に陥るため、頭痛を誘発しやすい。

・一方、血液検査で貧血がないとしても、鉄が足りているとは限らない。貯蔵鉄量が足りないと、エネルギーや神経伝達物質の代謝がうまくいかなくなるため、疲れやすさや朝起きられない、ストレスに弱い、不安になる、抑うつ気分、等の症状につながってしまう。

・食物では赤身の肉などに多く含まれるが、それだけでは不十分なことが多い。補充には市販の「ヘム鉄」サプリメントを。服用しすぎで困ることはないので、1日2-3回に分けて充分な量を摂る必要がある。

(2)マグネシウム

・体内で300種類以上の酵素反応に補酵素として関与し極めて重要なミネラルであるが、殆どの日本人では不足している。これも疲れやすさや肩こりの原因となる。

・筋肉を収縮させるのはCaイオン。弛緩させるのはMgイオン。CaとMgをいずれも摂取する必要があるが、例えば牛乳にはCaがMgの11倍ほども含まれており、バランスが悪くなりやすい。

・海藻や魚介などの海産物、大豆、種実類、などに多く含まれるが、それらのみからでは不十分となりがちなので、頭痛や肩こりにお悩みの方には、サプリメント等での補充をお勧めします。2-3回に分けて400-800mg/day程度を。

・海塩(ぬちまーす®)やピンクソルトにも含まれています。

・経皮吸収の効率も良く、塩化マグネシウムを入浴剤として用いることで摂取することもできます。溶液を皮膚に擦り付けることで、肩こりの著しい筋緊張などに対し、局所的にも有効です。

あとは、、、

早くマスクを外して体内に酸素を行き渡らせることですね。

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