2026.06.26
在宅医療栄養療法

不登校は治せる! 【動画③とにかく鉄とタンパク質を!】


https://youtu.be/LcoCC7floRI?si=udHmqeuWfXRWIJ0J

*****本動画の概要*****
自験例を通じて分かったことの整理

殆どの方が鉄とタンパク質が不足 これが大きな原因である

(場合によっては結果でもある)

女性はみんな鉄不足
タンパク質の摂取は少なすぎる

食事内容の改善。

サプリメントの利用について。

→ここまでの取り組みだけで改善してしまう人もいます。

⚫1 原因は質的栄養失調

○これまでの診療の経験から、それが原因であるにせよ結果であるにせよ、こういった不調に陥る人は例外なく、質的栄養失調状態にあると感じています。

質的栄養失調とは、タンパク質やビタミンB群、ミネラル、といった、代謝の歯車を回すために不可欠な栄養素が不足した状態です。栄養失調というと、貧困等の理由で食べたくても食べられない状況を指す場合もありますが、質的栄養失調は、食べてはいるが、その内容が偏っている場合にも起こり得ます。

○特に女性では鉄が欠乏していることが本当に多く、鉄を補充するだけでも症状が緩和することは、しばしば経験されます。

○タンパク質とは肉・魚介類・卵・豆腐・納豆など。そしてビタミンB群やミネラルは特に赤身の肉や魚介類に豊富に含まれます。ですので、食欲が出てきたらそれらを毎食、必ず食卓に載せるようお願いします。

 タンパク質が多過ぎても困るのではないかと言う人がいますが、そんな心配はありません。不足のために困っているのに、過剰の心配をする必要はないということです。
○それに、急に食べろと言われても、そんなに食べられるものではありません。食べるよう心がけ努力しているうちに、徐々に食べられるようになっていくのです。これには、タンパク質や脂質の消化酵素がタンパク質でできていることが関係しています。

⚫2 鉄には2種類がある
○特に女性で欠乏しやすい鉄について、整理しておきたいと思います。
 鉄は、全身に酸素を運ぶ赤血球に含まれる、ヘモグロビンというタンパク質の一部としてとても重要です。これが足りなくなって赤血球が減ってしまった状況を貧血といいます。

医療機関で検査をして貧血がないと、鉄は足りていますと評価されることがありますが、実際にはそうとは限りません。と言うのも、鉄にはもう一つ、大事な役割があるからです。
○それは、代謝の歯車を回すための潤滑油となる、というものです。この、代謝に使われる鉄を貯蔵鉄、またはフェリチン、と呼んでいます。このフェリチンが足りない状況もまた、鉄欠乏なのです。

医療機関で血清フェリチン値を評価していない、または測定していても足りています、と甘く判断されてしまうことがあり、この点は厄介です。
○血清フェリチン値は100、できれば150ng/mlほどにまで充足していた方が、エネルギーや神経伝達物質が十分に産生されてパフォーマンスが最大限に発揮されます。特に女性では、補充することを積極的に検討して下さい。

⚫3 鉄はサプリメントで充足させる
○鉄を始めとしたミネラルは、吸収の悪さが難点です。特に、野菜などに含まれる鉄分はタンパク質と結合していない無機鉄であり、大量を摂取しないと充分な量を摂取することは出来ません。赤身の肉や魚に含まれるヘム鉄の吸収は非ヘム鉄よりも良く、鉄を食品から摂取するとすればこれらを、つまりは動物性の食品を積極的に摂るべきです。

 しかし実際には、女性が月々失う鉄の量は多く、食品からだけでは、貯蔵鉄量を増やすのはなかなか困難です。

○特に、なんらかの症状があって困っている場合には、鉄を補充するサプリメントを併用することをお勧めします。
 市販のヘム鉄、またはフェリチン鉄、サプリメントでも構いませんが、iHerbなどのサイトを通じて個人輸入する、キレート鉄サプリメントを最初はお勧めします。
 体調が改善して血清フェリチン値が100ng/mlに達したら、市販のものに切り替えるのがいいかもしれません。それまでに半年間から1年間は要することが多いです。

⚫4 タンパク質の摂取量はそもそも少ない

○食欲が低下してくると、消化吸収にエネルギーを要するタンパク質や脂質の摂取量は真っ先に落ちてきます。もともと和食はタンパク質を多く摂取するような建て付けになっていないこともあり、鉄と同様にタンパク質も、初診時には著しく足りなくなっている方が多いです。

○望ましい摂取量の目安として、1日に体重グラムを摂取するというものがあります。例えば体重が50kgの人は、1日50gのタンパク質を摂取すべきだというものです。

○肉や魚介類が中心となる夕食のメインディッシュはタンパク質量で約20g。

小鉢と呼んでいる卵や豆腐、納豆などは6g。これを目安に、自身の体重グラムのタンパク質が1日で摂取できているか否か。健康な人でも、この量を摂取できている人はなかなかいないと思います。

○当クリニックでは、最初はコートリルを内用してでも一旦食欲を回復させた上で、タンパク質・脂質を優先的に摂取下さいとお願いしています。

 とは言え、これまでタンパク質を摂取してこなかった人は、持っている消化酵素の量が少ないため、すぐに充分な量を摂取することは容易ではありません。焦らずゆっくりと食べ上げていきましょう。場合によっては、消化酵素剤を処方することもあります。

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