いわゆる”施設”の類型について
親御さんの入居する施設を探す場合。
どのような施設を選んだらいいのか、皆目見当が付かない場合も多いと思いますのでご参考までに。
一口に施設といいますが、いくつかの種類があります。
1) 特別養護老人ホーム(特養)
基本的には終の棲家として入居するところです。
要介護3以上じゃないと、入居できません。
施設に専属の嘱託医がいて、診療を担当します。
2) 介護老人保健施設(老健)
基本的には通過施設といって、入院していた人が自宅に戻るまでの”繋ぎ”の役割を担っていますが、現状では特養のように、終の棲家になっているケースも多くみられます。
特養と同様、嘱託医がいます。
3) グループホーム(GH)
認知症の方が入居し、スタッフの援助の下に共同生活を営む、というコンセプトです。
入居したお客さんではなく生活の主体となって
4) 有料老人ホーム(有料)とサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
施設により様々な特色があり、入居にかかる費用も様々です。
ひどく大雑把で例外もありますが、1)は最も費用が安く、2)→3)→4)と費用が高い傾向があります。
1)2)の場合には嘱託医が診療を担当しますので、われわれ開業医は入居後に診療に関わることはできません。