高齢者にTVはキツい
最近になり、施設入居中に診療中のご高齢の方が、相次いで精神的に不安定である。
「自衛隊に呼ばれているから行かねばならん」などとそわそわする方。
「私はどこで泊まればいいのか?」と部屋に戻ろうとしない方。
高齢者施設のロビーでは、日中TVを大音量で流しっぱなしのことが多く、最近の不安定さはおそらく、ウクライナ報道の影響を受けているものと推測される。
ご高齢の方にはなるべくネガティブなことを伝えないように心がけている。
「糖尿の気がある」「骨がもろくなっている」など、悪いところを指摘しようと思えばいくらでもできるが、そういったことは当方の裁量において、敢えて控えている。
悪いところに目を向けて得られるものは、年をとればとるほど、なにもないからだ。
この2年間超、TVは新型コロナウイルス感染症の恐怖を煽り続けてきた。
連日同じ内容を、しかも煽るような内容で続けるというのはもはや洗脳である。
正しい判断力は失われ、恐怖やパニックに支配される。
いつまで経っても、これだけウイルスが明らかに弱毒化しても、世の中が元に戻らないのは明らかに、TVの洗脳の影響である。
高齢者に限らない。
若い人でも、精神的に不安定になってしまった人にはまず、TVを観ないように伝えている。