2025.07.13
在宅医療栄養療法

起立性調節障害は診断名じゃなく症状だよ

久しぶりにFacebookの投稿を眺めていたら気になる記述が。
「子供の不登校の原因として起立性調節障害も徐々に認知が拡がってきている」と。
ん?
起立性調節障害とは、よく分からないから取りあえず症状名でなんとなく診断ぽくしちゃえ! というだけのネーミング。

繰り返し投稿しているように、「朝、起き上がれない」、「目まい、立ちくらみがする」、「頭が痛い」、「吐き気がして食べられない」、は全て、副腎皮質機能低下症の徴候。
治療で副腎皮質機能が改善すれば、これらの症状は全ていっぺんに改善する。

問題なのは、どうしてそういった状況に至ってしまうのか? その原因である。原因は大きく分けて3つ。

1) 炎症が隠れている
食物アレルギー、特にグルテンやカゼインがその原因であることが多い。
2) コルチゾールなどのストレスホルモンの浪費
高度のストレス状態が続く。血糖値の乱高下(=糖質の摂り過ぎ)
3) 質的栄養失調
タンパク質、鉄。
人によってマグネシウム、ビタミンB群、ナイアシン。
持って生まれた体質に依って、必要な補酵素の量は違う(確率的親和力)ので、同じような食生活をしていても、本症になる人はなる。ならない人はならない。

場合によってクスリを一時的に用いるが、これら原因から目を背けず除去することこそが大事であり、これを怠ると容易に再燃してしまう。
不登校を切り口にしたが、子供も大人も、話は全く同じ。
当クリニックを受診される方はほぼ100%、このアプローチで改善し、社会生活を取り戻しています。

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