講演会で質問を下さった、80歳代の女性。大学病院他、複数の医療機関に現在は通院中であるが、その場合は誰が看取りをしてくれることになるのか?と心配をしておられる。

　金沢ホームケアクリニックの黒瀬亮太です。

　ご質問をありがとうございます。

　看取りの時にどうすればいいか?とのこと。

　体調が悪くないうちから、そのように前もって心づもりをしておくのはとてもいいことだと思います。

　人生の最終末段階に至った際、最期の時を御自宅で過ごしたいとお考えということでしょうか?　講演でも申し上げた通り、お世話になってきた病院に最期を委ねるのが、決して悪いわけではありません。まずはその点を確認下さい。

　その上で、もし御自宅で、ということであれば、やはり往診等に対応してくれるかかりつけ医を探しておく必要があります。その場合、いよいよになってからではなく、今からでも大学病院や心の診療所の診療をそのかかりつけ医に一元化してお任せすることとし、訪問診療をお願いしましょう。

　どの開業医が訪問診療に対応しているかについては、電話等で確認する必要があります。(この方の所在地である)〇〇でしたら、近隣の△△クリニック(□□先生)は間違いなく対応して下さいます。

　わたくしのクリニックは大友に所在しており、やや遠いので、お近くで探された方がいいと思います。気軽に短時間で足を運ぶことができるか否かが、在宅医療においてはとても重要なのです。