2023.02.12
在宅医療新型コロナウイルス感染症

自分で考えよう

 感染症の増えるこの時期、週末に金沢広域急病センターに開設される発熱外来に出向して午前の4時間で40余名の発熱患者を診療。

 COVID-19が2-3割、インフルエンザAが6-7割、数名はいずれも陰性、といったところ。これまで2年間、ほとんど見かけなかったインフルエンザが勢力を盛り返していて、例年見慣れた光景に。コロナの勢いが弱まったことの反映とも言えるだろう。

 嬉しかったことを一つ。「クラスで流行っています~」の中学生が多数、インフルエンザA陽性だったけれども、自然に治ることがほとんどであるから抗ウイルス薬などはみだりに使うべきではないと丁寧に説明したら、殆どの子が理解し納得してくれた。親ではなく子の方が。

 当然のことだが、たとえ中学生であっても1人の人間である以上、判断するための情報を与えられた上で、自分のことは自分で判断するのが原則である。「まだ子供なんだから」などと、大人がみだりにその権利を奪ってはいないか?

クスリを減らして元気を回復した女性の作品

  十分に情報を集め、自身で考えた上で判断する。

  作り出された“空気”がそれを妨げてきたこの3年間。

  最大限に尊重されるべき個人の判断を、人々の手に還す時は今である。

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