標準治療か栄養療法か
癌に罹患した親御さんに標準治療を行っていいものか?
栄養療法で体力をつけて治したいのだが?
とご家族からお問い合わせを頂きました。以下は当方からの返答の要旨です。
・大前提として、治療方針の決定にはご本人の意向が重要。それを飛び越えて他者が決めるべきではありません。
・栄養療法は栄養を積極的に補充することにより代謝を活発にし、体力や解毒力、免疫力などの向上を目指すものです。メンタルの問題やエネルギーが足りない問題を解決するのは得意ですが、癌の治療には数十年に渡る取り組みの歴史があり、これに勝るものではありません。
・標準治療とどちらか択一、というものではなく、むしろ並行して行うべきものであると考えています。
・治療方針の決定には癌がどのステージにあるのかの評価がともあれ必要です。これを経て病院主治医と話し合い、まずは標準治療を検討すべきです。
・5回施行したというコロナワクチンは発病に関係している可能性が高いと思いますが、証明は出来ずなんとも言えません。
・仮にワクチン関連障害だとして、これに対する特効的な治療法というものは確立されていません。当クリニックでもビタミンC+グルタチオンの注射などを手探りで行っている現状です。これまでに、すごく良かったという経験は残念ながら少なく、効果についてはやってみないと分からないというのが正直なところです。