2020.09.25
在宅医療新型コロナウイルス感染症

仕方がない

世の中には、「仕方がない」と割り切るしかないことがある。

年齢を重ねると人は徐々に障害を抱えるようになり、各々理由は異なれどもやがては死に至る。

一般論としてこれは理解できるが、いざ自分のこと、あるいは大切な家族のこととなると、容易には受け容れられないのが人間というものであるが。

これはとても根本的で大事な話である。

「歳だから」が受け入れられないと、全てのトラブルは“治せるはずの疾病”ということになり、問題が解決するまで検査や治療を求めて複数の医療機関を受診し続けることになってしまう。

手間がかかる、お金がかかる、クスリが増えてしまう、のはもちろんのこと、なにより当人がハッピーにならない。

「どうしてこんなに通ってるのに良くならないのか?」と思い続けることになる。

発想を転換したい。

「これは歳なんだから仕方がないことなんだ」。

これを受け入れられると楽になる。

かく言う自分も、現在46歳だが、この1-2年間で後部硝子体剥離による視野障害、頚椎椎間板ヘルニアなど、加齢に伴う障害が続々と出現してきた。

ずっと視野には一部もやがかかっているし、頚部を伸展すると左上肢に軽い痺れを自覚している。

「まあ、歳ですね」と受診した医療機関でDr.に言われ、「そうですよね」と苦笑。

「歳なんだから仕方がない」と自分に言い聞かせ、まだ五体満足で動けていることに感謝する。

今般の新型コロナウイルスの話でも同様。

亡くなられた方々には本当にお気の毒であるが、死亡者の平均年齢は79歳台。

こういうことは「絶対に起こってはならない」。

一方で、ここから先は「仕方がない」。

その線引きと割り切りがどうしても必要である。



撲滅することは本来できない本ウイルス。

共生の道を探ることなく、感染することはとにかく悪だとしてしまうと、我々は今後一生、マスクと手洗いをしながら人を避けて生きていくことになってしまう。

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